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クレジットの支払いをしないままにしていると、どうなるのか?

支払いをしないでいると、次のようないくつかのペナルティがあります。

クレジットの支払いをしないままにしていると、どうなるのか?

1. 遅延損害金

遅延損害金」は、支払いが遅れたために、通常の支払いに加えて払わなければならないお金です。クレジットの手数料は、正常な支払いを前提に計算されているので、遅延したことによるお金の負担を求められるわけです。計算方法は、契約書等に記載されています。

2. 期限の利益の喪失

商品を購入するとき、現金であればその場で支払わなければなりませんが、クレジットであればその支払い繰り延べすることができます。仮に6回払いを選択すれば、6か月という期間にわたって、6回に分けて代金を支払えばいいという利益を得ることができます。これを「期限の利益」といいます。支払いの遅滞の程度が著しくなると、消費者はこの利益を失います。つまり、残金を一括して支払わなければならなくなるわけです。

3. 商品の引きあげ・強制執行

クレジットを利用して手に入れた商品は、真の意味で、自分のものになったわけではありません。商品の「所有権」は、支払いが終了するまでクレジット会社にあります。消費者が、本当の意味で、商品を自分のものにできるのは、すべての支払いを終えたときです。クレジットの支払いを遅滞して、期限の利益を喪失した場合、クレジット会社は所有権に基づいて、その商品を引きあげることができます。引きあげられた商品は、その価値に応じてお金にかえられ(換価)、残っている支払いに充当されますが、残っている支払いより引きあげられた商品の価値が少ない場合、差額は消費者が負担しなければなりません。
また、クレジット会社は、債権者としての自分の立場を裁判所に訴えて、債務者である消費者の財産を差し押さえして競売し、その配当を支払いに充当する手続を取る場合もあります。これを「強制執行」といいます。この場合、差し押さえられる財産は、当該の商品だけでなく、法律の制限の範囲で幅広いものになります。

4. 個人信用情報機関への情報登録

支払いを遅滞した事実は、利用しているクレジット会社から、個人信用情報機関に登録されます。個人信用情報機関に登録された情報は、他のクレジット会社の審査の参考にされます。遅滞の事実が登録されていても、クレジットが利用できないというわけではありませんが、利用したいときにクレジットが利用できないということも考えられます。

契約通りの支払いをすることは、あなたの信用を高めることです。大切な信用を損なわないように注意しましょう。

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