不正に入手したカード情報をもとにして作成したクレジットカードを不正使用する「偽造カード被害」が発生しています。
この「偽造カード被害」は、クレジットカード取引をIC取引にすることで防ぐことができます。
諸外国ではすでにIC取引が普及しています。わが国のIC取引への対応が遅れをとると、世界の偽造カード被害が日本に集中してしまう可能性があります。
安全・安心なクレジットカード取引を行っていただくために、現在、クレジットカード取引に関連するすべての事業者と行政が一体となり、
IC取引を推進しています。
カード情報をICチップに暗号化して格納したICカードを、加盟店に設置されたICチップ読み取り機能をもったカード決済端末で処理する取引です。
このため、磁気ストライプ取引のようにカード情報を盗み取るスキミング被害は発生しません。
※カードの券面にシール等を貼ると端末内部に詰まり、故障の原因となる可能性がありますのでご注意ください。
これまで利用されていたお手持ちのクレジットカードは、順次、ICチップを搭載した「ICカード」へ切り替えていきます。
IC取引では、これまで店頭でのカード利用時に行っていた伝票への「サイン(署名)」にかわり、4桁の「暗証番号」を入力いただくことになります。
暗証番号はご本人しか知らない秘密情報なので、第三者に不正使用されることを防ぐ効果が高く、安全・安心にクレジットカード取引を行っていただくことが可能となります。
店頭のカード決済端末は、ICチップ読み取り機能を備えた端末への置き換えを進めていただくこととなります。
IC対応決済端末に置き換えることで、消費者に、不正使用されにくい安全・安心なカード取引環境を提供することができます。
普段IC取引を行っている外国人旅行者にも不安を感じさせることなく利用していただくことができます。
また、IC対応決済端末による取引であれば、加盟店は偽造カード被害が発生したときのリスクを原則負うことがありません。
ICカードのICチップに格納されたカード情報を読み取って、カード取引処理を行うことができる端末で、店頭のレジスターとの関係でいくつかのタイプがあります。
IC取引に必要な暗証番号を入力するためのパッドがついています。
主なIC対応決済端末は以下のとおりです。加盟店の状況に合わせたタイプをお選びいただけます。
レジ付属型 | レジ本体の付属機器としてICチップ読み取り機能付きカード決済端末を設置するタイプです。 | ![]() |
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POSレジ 一体型 |
POSレジ本体にICチップの読み取り機能が備わっているタイプです。 付属機器として暗証番号入力用パッドが付いています。 |
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POSレジ 直結型 |
レジ本体の付属機器としてICチップ読み取り機能付きカード決済端末を設置し、お互いを接続・連動させてカード取引を処理するタイプです。 | ![]() |
レジ付属型
POSレジ
一体型
POSレジ
直結型
安全・安心にクレジットカードを利用していただくため、消費者・加盟店の皆様にはご理解ご協力をお願いいたします。
ICカード | ICチップを組み込んだカード。構造上ICカードの複製は極めて困難であると共に、演算機能を利用してオフラインで、偽造カードの検知やカード使用者の本人確認が可能であり、セキュリティ面で磁気カードより格段に優れる。ICチップのインタフェースによって接触型と非接触型に大別される。ICとはIntegrated Circuitの略。 |
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POS/ POSシステム/ POS端末 |
販売時点情報管理システムのこと。物品販売の売上実績を単品単位で集計する。POSシステムと接続しPOSアプリケーションを使用するための端末を総称してPOS端末という。近年では顧客情報の管理とクレジットカード決済機能が一体となった各社独自のシステムも多く存在する。Point Of Saleの略。 |
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